eラーニングとは?メリット・デメリット、おすすめのシステムを紹介!
コロナウイルスの流行に伴い、接触を伴う対面授業が行えなくなっています。そこで注目されているのがeラーニングです。eラーニングを使用することで、受講者は自宅にいながら質の良い学習を受けることができます。しかし主催者が実際にeラーニングを実施する上で、学習管理システムシステムの導入や、メリットデメリットについて理解する必要があります。今回はeラーニングシステムについての概要をご紹介します。
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目次
eラーニングとは
eラーニングは「e-learning」が語源であり、electric(電気の)のeとlearning(学習)を掛け合わせた言葉です。eラーニングはPCだけではなくタブレット端末やスマートフォンなどの電子端末でも利用可能で、好きな時間に好きな場所で学習を行うことができます。近年では、オンデマンド研修をeラーニング、ライブ研修をオンラインと分けて定義することもしばしばあります。
eラーニングは元々1950年代に登場した「CAI(Computer Aided InstructionもしくはComputer Assisted Instruction)」から生まれ今日まで発展したと言われています。
まず、コンピューター機器を利用し、個人の学習効率を向上させる目的でCAIが生み出され、米国を中心に世界各国で研究・開発が盛んに行われました。
1990年代、パーソナルコンピュータの普及に従って、CAIはCBT(Computer-Based Training)やWBT(Web-Based Training)へと発展しました。CBTは大学の試験工程をコンピュータでまとめて管理するシステムとして生み出され、現在でもアメリカの医師国家試験など公的な試験で使用されています。WBTはWebブラウザ上での学習を管理するシステムであり、サーバーやシステムによっての制約を受けにくいシステムとして開発されました
そして、2000年代、CBT、WBTから発展し現在のeラーニングという言葉が誕生しました。
eラーニングのメリット・デメリット(受講者)
メリット
自宅にいながら様々な講習を受けることができる
eラーニングの最大のメリットとして、自宅で個人にあった講習を受けることができる点ではないでしょうか。通常の対面講習では受講場所まで足を運ばねばならず、受講場所が遠方の場合、毎回の移動が面倒になり、受講が続かない原因にもなります。eラーニングは自宅でリラックスしながら学習を行うことができるため、物理的な制約に囚われず学習を進めることができます。
自分の好きな時間に学習を行える
eラーニングでは通勤・通学中の電車の中や就寝前のリラックスタイムなど自身の好きな時間に学習を行うことができます。対面での講習を受ける場合、事前に自身のスケジュールを整理し、調整する必要がありますが、eラーニングでは空いた時間に受講できるため、効率的に学習を進めることができます。
進捗状況や自身の学習成績を簡単に管理できる
eラーニングは学習管理システムによって受講者自身の学習状況を簡単に管理してくれます。受講するeラーニングの形態にもよりますが、基本的に受講者の学習状況を自動で管理する学習管理システムが導入されています。そのため、受講者は自身の学習状況を手軽に閲覧できるため、自身の学習ペースを確認しながら学習することができます。
デメリット
実技が中心の学習では、効率的な習得が難しい
実技習得を目的としたeラーニングでは、対面と比べて詳細な情報を得ることが難しく、習得に時間を要する場合があります。対面講習では講師から直接指導を受けることができます。一方、eラーニングでは前述した細かなフィードバックを受けることが難しい側面があります。
対策として、主催者側はWEBカメラやマイクを準備し、受講者の研修をフォローする環境を整えることが挙げられます。また、最新技術であるVR機材を用いることで現実さながらの実技研修を行うこともできます。
あくまで自主学習のため、学習のモチベーションの維持をする必要がある
eラーニングはあくまで自身で学習を進めなければならないため、高いモチベーションを維持する必要があります。対面学習では参加者や講師と対面するため、自然とモチベーションを維持することができます。
対策として、主催者側が定期的に受講者とのコミュニケーションを取ることが挙げられます。定期的なオンラインでの面談を設け、受講者の進捗状況の確認や学習への不安を聞いたりするなど、主催者には受講者のモチベーションを維持するようなサポートが求められます。
受講者と主催者間の相互的なコミュニケーションが取りづらい
eラーニングでは即座な疑問が生じた際に、講師に質問をするのが難しく対面講習に比べ円滑なコミュニケーションが取りづらい場合があります。先述した通り受講者はeラーニング上で細かなフィードバックを受けることが難しく、疑問を解消するのに時間を要します。eラーニングを受講する上で自身で疑問を調べ、解決できる能力が必要とされます。
対策として、チャット機能や質問フォームを作成し受講者が手軽に主催者側とコミュニケーションを取ることができる環境を設けましょう。また、質問や疑問がフォームに上がった際には素早く返信するなど受講者を積極的に支える姿勢が大切です。
eラーニングのメリット・デメリット(主催者側)
メリット
受講者の進捗状況を迅速に行える
主催者は学習管理システム(LMS)を使用することで受講者の進捗状況をまとめて管理することができ、出席の集計や課題管理などを迅速に行うことができます。学習管理システムについては後述する「eラーニングの実施方法」で詳しく紹介します。
教材の配布が容易
オンライン上で教材を一斉配布できるため、主催者側の負担が大きく減ります。対面の講習では講習ごとに配布資料の印刷をしなければなりません。eラーニングでは使用する教材データをアップロードし受講者に簡単に配布できるため、印刷などの面倒な業務が減ります。
長期的にみた運営コストが少ない
eラーニングを実施することで人件費や会場の借用費を削減することができます。eラーニングには学習管理システム導入やネットワーク環境の整備など初期コストがかかりますが、以降は学習管理における人件費を大きく削減できるため、対面講習と比較して長期的な運営コストが少なくなります。
デメリット
運営にITの知識が必要になる
eラーニングを実施するためには、導入や教材の制作時にITの知識が必要となります。受講者を管理するための学習管理システム(LMS)の導入や学習コンテンツの作成には多少なりともIT知識が不可欠となります。ITへの知識に自身が無い方は運用代行会社への委託を検討するのも良いでしょう。
eラーニングの実施方法
では実際にeラーニングの実施方法について紹介します。
実施を検討する上で準備しなければならないものが3つあります。
学習管理システム(LMS)
eラーニングを実施する主催者は学習管理システム(LMS)を使用し、受講者の学習データを管理しする必要があります。受講者の数が増えるとデータが膨大になるため、主催者側が手動でデータを管理するには限界があります。学習管理システム(LMS)を使用することで主催者は受講者1人1人の学習状況を素早く管理でき、講習を効率的に行うことができます。また、受講者の出席管理や合格の自動判定機能、受講者に合わせた学習機材の割り当てなど、人が手動で行うと時間がかかってしまう作業をシステムが自動で行ってくれるため、主催者の負担を大きく減らしてくれます。
教材とコンテンツ
eラーニングを実施する上で、良質な教材を準備することも重要です。eラーニング上で使用する教材やコンテンツは専用のコンテンツ作成ツールを使用し作成することができます。教材やコンテンツ作成を行う際には受講者が理解しやすいよう受講者の目線を忘れないようにしましょう。受講者が分かりやすい教材は受講者のモチベーションの維持にも繋がります。
運用環境の整備
学習管理システム(LMS)の管理方法や管理する人材を決めておく必要があります。eラーニングをスムーズに実施するために、事前に管理方法について打ち合わせを行い、人員の整備や受講者に向けたマニュアルの作成などを行いましょう。
eラーニングシステム紹介
manaable
「manaable(マナブル)」は利用ユーザー数25万人を突破した全業界対応の研修管理システムです。
ライブ・オンデマンド(e-ラーニング)でのオンライン研修はもちろん、参加者管理や支払管理、受講後のアンケート作成機能など、研修にかかわる業務の一元管理を可能にします。また、manaableは看護協会様をはじめとした多くの職能団体や上場企業などへの導入実績も豊富です。
e-ラーニング(オンデマンド)は動画のアップロードが7TBまで、追加費用無しでご利用いただけます。
Cloud Campus
Cloud Campusは株式会社サイバー大学が提供しているLMSです。Cloud Campusは定額制の企業研修向けeラーニングで、コンテンツ作成に強みを持っており、自社内で使用するコンテンツの作成から、コンテンツの販売も行うことができます。また、管理上重要である受講者の本人確認を最新の顔認証システムで行うことができます。社員研修を充実したコンテンツで作成したい方におすすめです。
楽々てすと君
楽々テスト君はTIS株式会社が提供するLMSです。楽々てすと君は教育・テスト・アンケートが一体となったeラーニングで、初期費用0円で使用できます。
また、操作法方法も簡単でIT知識に疎い方でも安心して利用できます。楽々テスト君はeラーニングによる学習サポートだけでなく、企業の研修にも使用できるため、様々な用途で使用できます。1ヶ月無料トライアルも実施しているのでお試しで使ってみるのも良いでしょう。
まとめ
eラーニングは自宅で学習を行えるという便利な学習環境を提供できます。一方主催者側は管理システムの導入や電子機器の整備など従来の対面研修とは異なる準備が必要となります。メリットやデメリットを適切に理解した上でeラーニングの実施を検討しましょう。
この記事の著者
ITRA株式会社
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