WebからVRへ!事例から見るビジネスに貢献するVRの最新動向
数年前に登場し、今では私たちの生活に少しずつ進出しているVRですが、単なる「エンターテイメント」というイメージを抱いている方は少なくないでしょう。実は、VRとARには、ビジネスに貢献するポテンシャルがあります。今回の記事では、VRの実用性について紹介します。
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目次
VRとは
VR
VRとはVirtual Reality(バーチャルリアリティ)の略称で、仮想現実と訳されます。コンピューターで制作した仮想的な空間を、まるで現実の空間のように体感することができる技術です。Oculus社が開発したOculus RiftやHTCとValve Corporationが共同開発したHTC Viveソニー・インタラクティブエンタテインメントが開発したPlayStation VRなどのゴーグル型デバイスを装着することで、仮想現実を体感できます。
VRの構想自体は約50年前から練られていましたが、3Dデータを画面上に表示するコンピューターの処理能力が足りず、長らくの間実現が不可能でした。しかし、コンピューターの性能が上がったことで、最近になってようやく技術が追いついたため、今ではゲームなどのエンターテイメントをメインに売り上げを伸ばしています。
VRとARの違い
ARとはAugmented Reality(オーグメンテッドリアリティ)の略称です。拡張現実と訳されるARは、空間全体を仮想現実として体感できるVRとは違い、コンピューターで情報と現実の風景を重ね合わせて表示します。簡単に言うと、実際はないモノがそこにあるかのように画面上に映し出される技術です。例えば、ゲームアプリのPokemonGOや写真加工アプリのSNOWなどがARの技術が使われている有名なアプリですね。
VRとの実用例の違いとして、近年様々な企業がARをプロモーションに利用していることが挙げられます。お菓子などの商品で、ARで遊べるQRコードが付属しているものを見たことはないでしょうか?マーケティングの方法の1つとして使われることが多いのがARの特徴です。
ビジネスでの実用例
現在はエンターテイメント目的で使用される事が多いVRですが、今後は徐々に生活に欠かせない役割を持つようになると言われています。では、どういったケースでVRが使われているのか、ここでいくつか例を紹介します。
建築
建築関係では、VRを使用することで高所での作業の仮想体験を可能にします。VRでのトレーニングを選択すれば、実際に高所で実践するよりも怪我のリスクが無いというところが魅力的です。適切な手順を踏まなかったり、注意を怠ると、事故が起きてしまうようなシステムにすれば、安全性と緊張感を両立できるトレーニングになりますね。
パイロット
パイロットのトレーニングの一環として、既にJALはVRを取り入れています。建築でVRを使用するときと同じように、事故のリスクが無いことに加えて、VRの利点としてプレイヤーの視線をチェックできることもパイロットのトレーニングに適している理由の1つです。複雑な機械操作を要求される操縦士にとって、どこに目を向けているかの確認ができるというは操縦スキル向上に繋がるでしょう。
また、VRは持ち運びが可能なので、時間や場所、使用機材などを準備する手間が省ける点が、パイロットのトレーニングにおける悩みを解消してくれます。
レストラン
VRを使えば、レストランの雰囲気をより正確に感じることができます。現在、お店の雰囲気を調べたいときはWebサイトの画像を見たり口コミを参考にすることがほとんどです。しかし、VRが搭載されれば、お店の雰囲気を家に居ながら体感することができるようになります。雰囲気だけでなく、広さやメニューの確認もできるので、従来よりもお店の選択がしやすくなりますね。
物件・引っ越し
レストランと同様に、VRを利用すれば現地に赴かなくても部屋の様子が確認できるようになります。また、好きな家具を表示することで、レイアウトのチェックまでできるのもVRならではの強みです。今までは頭の中で家具と部屋を合わせて雰囲気を想像するほかありませんでしたが、VRを利用して視覚的に組み合わせを確認できれば、買い物の後悔も確実に減っていくでしょう。
社会に溶け込むVR
4Gから5G回線、WebからVRへ
2020年の東京オリンピックの時期を目安に、5G回線が実装されようとしています。5G回線の回線速度は、4G回線のおよそ100倍と言われていて、5G回線が実装されれば4G回線に比べてより大容量のデータのやり取りが可能になるので、VRやARなどの3Dデータが今よりも頻繁に利用されることが予想できます。社会的にもVRやARは重要視されるでしょう。もしかしたら、Web上の画像や映像を全てVR化(AR化)するのが当たり前になる日が来るかもしれません。現在でも、WebVR(Webブラウザ上でVRを使う技術)が少しづつ注目されてきています。
VRはより身近な存在へ
VRはその迫力から制作が難しいと思われがちですが、今ではフレームワークのおかげで簡単なものなら誰でも作れるほど敷居は低くなっています。 代表的なものはA-Frameです。JavaScriptの知識があれば様々なVRがHTMLで制作できます。今後来るかもしれないVR時代に備えて、今VRの知識を蓄えることは決して無駄にはなりません。WebサイトにVRを導入しなくとも、VRの理解を深めることはこれからWeb上で活動する際に必ず活きる場面があるでしょう。
まとめ
世間ではまだゲームの印象が強いVRとARですが、今後環境が整い次第、間違いなく社会に貢献をする重要な技術となるでしょう。3Dデータをやり取りする未来は、そう遠くないのかもしれません。
この記事の著者
ITRA株式会社
官公庁や大手企業を中心とした大規模なWebサイトを総合的にプロデュースするWeb制作会社。デザインからシステム、サーバーまでWebサイトに関わるお客様の悩みを解決します。