音声検索に強いWebサイトはどう作る?音声検索のSEOを考察
みなさんのWebサイトは、音声検索を意識したSEO対策を行っているでしょうか? 2016年、GoogleのCEOであるスンダー・ピチャイ氏は、「Googleのモバイル検索のクエリの内、20%を音声検索が占めている」と発表し、調査会社ComScore社は「2020年には音声検索のシェアは50%になる」と予想しました。
Google says 20 percent of mobile queries are voice searches
2020年まで残り僅かとなった今、Amazonが開発した「Amazon Echo」やGoogleが開発した「Google Home」などのスマートスピーカーが世界的に普及しており、予想通り音声検索のシェアが拡大することは間違いないでしょう。私たちはそれに併せて、WebサイトのSEOも音声検索を意識したものにする必要があります。 今回は、音声検索のSEO対策をどう考えればよいのかを考察します。
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目次
音声検索 表示結果の傾向
2018年2月に、Brian Dean氏が自身の運営するWebサイト「BACKLINKO」で、Google Homeを使用して1万件の音声検索を行い、検索結果の11種類の傾向を紹介しました。その項目を10種類にまとめたものを紹介します。
1.ページ表示速度
音声検索の検索結果で表示されるWebページは、平均表示時間が4.6秒でした。これは、通常のWebページの平均表示時間より52%速い数値です。
2.HTTPSサイト
Google Homeでの音声検索では、検索結果に表示されたWebページの70.4%がHTTPSで保護されているものでした。
3.簡潔で理解しやすいコンテンツ
Googleの音声検索の回答には、簡潔で理解しやすいコンテンツが選ばれる傾向にあります。
4.構造化データ
音声検索で表示されたWebページの内、36.4%が構造化データを取り入れていました。これは、通常のWebページよりも5.1%高い数値ですが、Brian Dean氏はこの時点では「構造化データはあまり重要ではない」と考察しています。
5.ドメインオーソリティ
ドメインオーソリティとは、そのWebサイトの評価を表す指標です。0~100の数値で表され、評価が高ければ高いほど100に近づきます。ドメインオーソリティが高いほど、音声検索結果に表示されやすい傾向にあります。Google Homeでの音声検索で表示されたWebページのドメインは、SEO分析ツールのahrefsによる平均ドメイン評価が76.8でした。
6.ソーシャルエンゲージメント
ソーシャルエンゲージメントとは、簡潔に説明すると「SNSでの人気度」のことです。音声検索で表示されたWebページは、平均して1,119のFacebookシェアと、44のツイートがあります。
7.titleタグ
titleタグに音声検索クエリを含んでいても、表示順位にほとんど関係がないことが分かりました。
8.回答の抜き出し
文字数が多いコンテンツの中から一部を抜き出して、音声検索の回答として表示する傾向があります。
9.デスクトップ検索との関連
デスクトップ検索で上位に表示されるWebページは、音声検索の回答として表示される可能性が高いです。音声検索結果で表示されたWebページのうち、約75%がそのクエリでのデスクトップ検索の上位3位に表示されています。
10.強調スニペット
強調スニペットで表示されるものは、音声検索での検索結果でも優位に表示されます。音声検索の回答の40.7%は、強調スニペットからのものでした。
音声検索を意識したSEO対策の考察
従来の基本的なSEO対策を行う
「9.デスクトップ検索との関連」で分かるように、私たちが知っている基本的なSEO対策が通用する部分が多く見受けられます。自社のコンテンツを音声検索で優位に表示させるには、どのWebページでも行っているような基本的なSEO対策を欠かしてはいけないということでしょう。
強調スニペット
「10.強調スニペット」で紹介したように、強調スニペットで表示されたコンテンツは、音声検索の回答として表示される可能性が大いにあります。基本的なSEO対策でコンテンツを上位表示させた上で、構造化データでマークアップするなどして積極的に強調スニペットでの表示を狙うことが、音声検索結果の上位表示のポイントとなるでしょう。
まとめ
音声検索は今後も確実にシェアが広がるので、時代の変化に合わせたSEO対策を心がけましょう。
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この記事の著者
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