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GoogleのURL短縮サービス移行先は?

「goo.gl」で知られるGoogleのURL短縮サービスが2019年3月30日で終了します。すでに発行済みの短縮URLはそのまま使い続けることができますが、新しく発行できなくなります。4月以降はどのサービスに切り替えるのがよいか、検討してみましょう。

URL短縮サービス

目次

Google URL shortenerのサービス終了

Google URL shortenerは2019年3月30日に終了しました。Google URL shortenerをメールマガジンのリンク設定などに利用してきた企業も多いでしょう。まだ代替のURL短縮サービスの選定に迷っている方は、これから紹介するサービスを参考にしてみてください。

代替のURL短縮サービス

では、Googleの公式アナウンスで紹介されていた3つのサービスを紹介します。

Firebase Dynamic Links (FDL)

Firebase Dynamic Links (以下、FDL)は、Googleが提供している「Firebase」というアプリ開発支援サービスに組み込まれている機能の1つです。URL短縮の他に、iOSやAndroid用にディープリンク処理を行うことができます。

ディープリンク処理

ディープリンク処理とはスマートフォンでよく見る「アプリで開く」ボタンのことです。このボタンをタップすると

  • アプリ所有者はアプリを開き、リンクのページに遷移
  • アプリ未所有者はアプリストアを開き、該当のアプリのページに遷移

という処理が行われます。このディープリンク処理はアプリのプロモーションなどに使用されることが多いです。

FDLは、GoogleにGoogle URL shortenerの後継と位置づけられているサービスで、なおかつ完全無料で提供されています。しかし、準備が複雑で、Web担当者が手軽に使えるという状況ではないことが難点です。

Firebase Dynamic Links

Ow.ly

Ow.lyは、カナダ発のソーシャルメディア管理システム「Hootsuite」に組み込まれているURL短縮サービスです。短縮URLを生成し、複数のSNSへの自動投稿や同時投稿までをワンストップで行えます。

Hootsuiteのアカウントを作成すればOw.lyの基本的な機能は無料で利用できますが、その際にFacebookやTwitterなどのSNSアカウントの連携が必要です。また、有料プランでは作成したURLのアクセス解析を行うことができます。

URL短縮サービスの利用頻度が少ない、また複数のSNSを利用している企業はOw.lyの機能が最適でしょう。

Ow.ly

Bitly

Bitlyは、短縮URLサービスとしては世界最大のユーザー数を抱える大手です。Googleが公式でアナウンスしていた中ではURL短縮に特化した唯一のサービスで、ユーザー登録をしなくても指定された欄にURLを入力するだけで簡単に短縮URLを発行できます。

ユーザー登録をする場合は、個人向けの無料版と、有料で高機能なエンタープライズ版から選べます。ユーザー登録後は、アクセス解析の他に、短縮URLの文字列を自分で設定することが可能です。

ブランドを大切にする企業Webサイトなら、短縮アドレスにもブランド名を入れたり、リンク先の内容を示す文言にするなど、ユーザーにとってわかりやすいURLを作成することが可能です。元の長いURLのままより、視認性と信頼性がアップした短縮URLのほうが、ユーザーのクリック率がはるかに高くなることも立証されています。

また、Bitlyダッシュボードでは、短縮URLに対するアクセス解析機能も「Google URL shortener」よりきめ細かく充実していることも特長です。この機会に、戦略的に短縮URLを取り入れるなら、Bitlyを検討してみるのも良いでしょう。

Bitly

代替のURL短縮サービス

その他のURL短縮サービス

FDL、Ow.ly、Bitlyの他にも、URL短縮サービスは多数存在します。今回は、その中から5つのサービスを紹介します。

ux.nu

ux.nuは、「ゲルヒン株式会社」が提供しているURL短縮サービスです。ux.nuにはクッションページを表示する機能が備わっています。

クッションページとは、リンクをクリックして該当のページに遷移する前に、そのページに遷移するかの確認を再度行うページのことです。

短縮URLはその特性上、本来表示されるはずのドメイン名を確認できません。そのため、この仕様を利用してフィッシングサイトに誘導するなど、悪質なサイバー犯罪に使われることがあります。

クッションページの存在はユーザーに大きな安心感を与えるため、ux.nuを利用する際には設定するべき機能です。

ux.nu

URX.NU

URX.NUは、通常のURL短縮に加えて、QRコードの生成や、Wikipedia、Googleマップなどの短縮URLの生成ができる国産サービスです。

また、URLの有効期限の設定や、生成した短縮URLを削除できるなど、短縮URL生成後の便利な機能が備わっています。他にも、アクセス回数を解析し、グラフで表示することも可能です。

URL.NU

bit.do

bit.doで生成する短縮URLは、「http://bit.do/」以下の文字列をユーザーが自由に決めることができます。

アクセス解析機能も備わっており、生成した短縮URLをクリックた人数、アクセス日時や国など、様々な情報が表示されます。

bit.do

00Min

00Minは、「株式会社プライミンズ」が提供するWebサービスです。00Minで生成する短縮URLは「00m.in/」で始まり、それ以下は僅か5文字の文字列になるように自動変換されます。

無料のユーザー登録をすることで、5文字の未字列を自分で選ぶことがで切るようになります。また、生成した短縮URLのクリック数やユーザー環境などのデータ解析も可能です。

有料プランに加入すると、独自ドメインを使用した短縮URLを生成できます。

00Min

is.gd

is.gdは、10年以上も前から利用されている短縮URLサービスです。Cookieで短縮URLの生成を記録しており、履歴を閲覧することができます。

ユーザー登録をする必要がない代わりに、カスタマイズ機能やアクセス解析機能は用意されておらず、短縮URLサービスの中でも特にシンプルです。

is.gd

その他のURL短縮サービス

企業が独自に発行しているURLドメイン

URL短縮サービスの中には、特定のURLでのみ使用できるものがあります。利用するケースが限定的な分、使用方法が簡単なものが多いです。今回は、代表的な独自URL短縮サービスを4種類紹介します。

amzn.to

amzn.toは、AmazonのアフィリエイトリンクのURLを短縮するURLドメインです。例えばAmazonの商品ページのリンクをそのまま掲載しようとすると非常に長いURLになります。しかしamzn.toの独自ドメインを生成すればURLを大幅に短縮することができます。

r10.to

r10.toは、楽天のアフィリエイトリンクのURLを短縮するURLドメインです。短縮URLを生成する際に、画像やテキストをつけるかどうかの選択ができます。

短縮URLを生成してから3年間はアフィリエイト機能が保たれますが、それ以降はアフィリエイトの対象から外れるため、使用する際には注意が必要です。

youtu.be(YouTube)

youtu.beは、Youtubeの動画ページのURLを短縮するURLドメインです。

Youtubeの動画ページを開いた際に、URLを見てみると「www.youtube.com/watch?v=○○○」と記載されています。youtu.beは、動画の「共有」ボタンをクリックすると、上記のURLを「youte.be/○○○」に変換した短縮URLが生成されます。また、「共有」ボタンを使わず手動で変換することも可能です。

fb.me

fb.meは、FacebookのアカウントページのURLを短縮するURLドメインです。

会社としてFacebookアカウントを所有している場合は、自社のアカウントページを掲載する際に短縮URLを生成することをおすすめします。

代替のURL短縮サービスの注意点

代替のURL短縮サービスを利用する上で、気をつけるべきポイントが1つあります。それは、サービス提供元が撤退してしまった場合、Webページがリンク切れになってしまうリスクもあることです。

GoogleはGoogle URL shortenerで発行済みの短縮URLに関しては継続するとアナウンスしています。しかし、他のサービスも同様かどうかはわかりません。URL短縮サービスを選ぶ際には、サービス提供元の企業規模や信頼性も重要です。

[補足コラム] Web担当者にお馴染みのGoogleのサービスがなくなってしまう例としては、サイト内検索のGoogleサイトサーチも記憶に新しいところです。安価な使用料で広告表示をオフにできるため、使い勝手のよいサービスでしたが、終了後は、Googleの広告が表示される無料のGoogleカスタム検索のみの提供となってしまいました。他にも、Google Map APIが有料化したケースでは、WebサイトにGoogleマップを埋め込んで無料で使っていた企業が有料アカウントを設定しないと地図が見えなくなるかもしれないと対応に追われました。無料サービスの仕様変更への対応は、今後も避けられそうにありません。

まとめ

Google URL shortenerの代替URL短縮サービスの概要について、ご理解いただけたでしょうか?企業としてのブランディングや作業の効率化に関わるため、自社に合ったURL短縮サービスを選定しましょう。

この記事の著者

itra
ITRA株式会社

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