サーバー落ちで信頼落ちは困る！ 大学Webサイトの集中アクセス対策

多くの学校機関がホームページを持っている昨今、サイト運営のためには様々な対策をしなければなりません。特に大学では、合格発表日に中学や高校とは比べ物にならない人数の受験生からのアクセスがWebサイトに集中します。大学の合格発表も含め大規模なアクセスに対する「負荷対策に不安だ」という大学関係者は多いのではないでしょうか？そこで今回は大学がするべきWebサイトのアクセス集中に対する負荷対策についてご紹介します。

需要高まる大学のWebサイトのアクセス負荷対策

インターネットが普及したことで、大学の校舎で掲示板に結果を張り出すだけでなく、Webサイト経由で合格発表も行う大学が増えてきました。それに伴って急な多くのアクセスに対するサーバーへの負荷対策は欠かせません。

負荷対策をしなければ、アクセスが一気に集中した大学のWebサイトのサーバーが落ちてしまい、合否の分からぬ受験生が続出してしまいます。

合否などはとっくの昔に学校側では決まっているとはいえ、合格発表には受験生たちの人生がかかっています。サーバー落ちで結果がいつまでも見られない、という事態は避けたいものです。

また、こうした大学の合格発表だけでなく、Webサイトを持つ企業や団体はより真剣にサーバー負荷について考えなければならなくなってきました。アクセスが集中してもびくともしないWebサイトが理想ですが、具体的な対策としては何が挙げられるのでしょうか。ここからは具体的な対策例をご紹介いたします。

具体的な大学のWebサイトアクセス負荷対策例

１．静的ページ化

WordPressなどの動的ページで表示している場合、アクセスごとにデータベースを読みにいくため、アクセスが急増した場合にサーバーが耐えられなくなる恐れがあります。そのため、特にアクセスが集中しやすいページをHTML化し、サーバーの負荷を減らすことが必要です。

２．キャッシュを残す

キャッシュが残るようにhtaccessなどを設定します。キャッシュが残るようにしていれば、ブラウザはそのキャッシュから情報を読み込むので、サーバーへの負荷が軽減されます。

３．CDNを使用する

キャッシュが残るようにする、という対策の強化版がCDNの設定です。

CDNとは、「content delivery network」の頭文字であり直訳すれば、コンテンツをユーザーに届けるためのネットワークです。CDNの役割は、簡単に言えば、サーバーとブラウザの通信距離を短くする中間サーバーであり、効率よくユーザーにデータを届けることができます。

元サーバーに対し、複数のCDNのサーバーが存在し、ユーザーは自分から一番近いCDNサーバーに接続することで、速くデータを送ることができる、という仕組みです。CDNを利用することによるコストについてですが、CDNはデータ当たりで料金を支払うことが多いです。そのため、アクセスが集中する日が分かっている場合におすすめです。

特に大学であれば合格発表日などはアクセスが多い一方、他の日のアクセス数は各段に減ります。その日のためにわざわざページを作り替えたり、サーバーを増やしたりするのは面倒だと考える場合はCDNは有用な一手でしょう。CDN業者としては、AkamaiやAmazonなどが挙げられます。

４．サーバーのスペックをあげる

最後に、サーバーのスペックをあげるというものが挙げられます。最近のサイト保守運用の中で、システムが止まってしまっていた月は、サーバーのCPUの処理数や稼働率がふり切れて高い期間があったことが多いです。

サーバーの状況も確認しながら、上記の対策だけで間に合わない場合はサーバーのスペックをあげることが大切です。

まとめ

負荷分散ではサーバーの構造などの知識は必須です。「サーバーも経年劣化する」という話を耳にしたことはないでしょうか？厳密にいえば、ただ単純にサーバーが時とともに摩滅していくというよりも、サーバーに搭載するアプリやそのプログラミング言語、そして求められる機能が足りなくなり、相対的に劣化していくという感覚です。

サーバーとともに知識が劣化しないよう、どのようなスペックが求められ、どのような負荷対策ができるか、最新情報にキャッチアップしたいところですね。また、サーバーの知識もあるWeb制作会社に頼るのも一つの手です。

Web制作会社である弊社ITRAは、多くの大学のWebサイト制作実績があります。詳しくは実績をご覧ください。大学のWebサイトのリニューアルからサーバーのことまで、何かお困りのことがあれば何でもお気軽にご相談ください！