【最新】上場企業の常時SSL化普及率は77.6%|高まる常時SSL化対応の必要性
2020年2月末のfeedtailorの発表によると、全国の上場企業の常時SSL化対応率は77.6%で、先月の調査結果よりも0.6ポイント増加しました。
常時SSL化 調査レポート 上場企業サイト対応状況(2020年03月版)
WebMedia参考記事

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目次
常時SSL化とは
常時SSL化とは、インターネットの通信内容を暗号化するSSL(Secure Sockets Layer)化を、ユーザーのプライバシーにかかわるページだけでなく、Webサイト全体に導入することです。
SSL化に必要なSSLサーバー証明書の種類には、承認レベル1の「ドメイン(DV)認証」、承認レベル2の「組織(OV)認証」、承認レベル3の「EV認証」があります。レベルは身元承認のための手続きの厳格さを表すもので、レベルが上がるにつれてそのWebサイトの信頼性も高くなります。ですので、この3つの証明書の中において最も厳格な手続きで発行され、信頼性を担保できる証明書は、承認レベル3の「EV認証」となります。
WebMedia参考記事

【EV認証とは】取得方法や企業認証との違い・確認方法を紹介
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近年はWebサイトをSSL化する企業が増えています。SSLについて調べていくと、認証の厳格さによってSSLに必要なSSL...
上場企業の常時SSL化対応率は77.6%
feedtailorの発表によると、上場企業の常時SSL化対応率は77.6%でした。この数値は全上場企業サイトの4分の3以上となり、2019年の10月に75.2%を記録してから、毎月約0.5ポイントのペースで増加しています。
2019年9月からの常時SSL化対応率の遷移は以下の図の通りです。
EV証明書の対応は7.9%
証明書の信頼性が最も高いEV証明書への対応率は7.9%でした。上場企業の証明書種類別の分布は以下のようになっています。
業種別常時SSL化ランキング
業種別のランキングを見るとEV証明書の対応率は以下の通りです。
業種 | EV証明書 (EV認証型) |
OV証明書 (組織認証型) |
DV証明書 (ドメイン認証型) |
|
---|---|---|---|---|
1位 | 銀行 (82社) |
43% | 36% | 4% |
2位 | 金融(除く銀行) (92社) |
28% | 31% | 21% |
3位 | 電力・ガス (24社) |
16% | 66% | 4% |
図のように、銀行のEV証明書対応率は43%と最も高く、次いで金融が28%でした。個人情報の保護が重要な業種ほど、EV証明書対応が進んでいることがわかります。
まとめ
常時SSL化の動きは年々強まっています。情報漏洩を防ぐだけでなく、誰もが安心してアクセスできるWebサイトの目印としても、常時SSL化は重要なものといえます。
この記事の著者

ITRA株式会社
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