Webサイト制作におけるサイト構成表作成のポイント
サイト構成表をよく見ていますか? エクセル表でまとめられているサイト構成表は、Web担当者にとって「全ページ管理」のために最も重要なものです。Web担当者がサイト構成表を見慣れて理解していると、Web制作会社との打ち合わせもスムーズに進められ、プロジェクトが順調にはかどります。
目次
サイト構成表とは
重要性を増すサイトマップ(構成表)
TVCMでも交通広告でも「詳しくはWebで」と、すべてのユーザーをWebサイトに誘導する時代となりました。企業のWebサイトはますます膨大なページ数を抱えるようになり、サイトマップでの管理なくしては、Webサイトでの「正しい情報」の管理もできません。
それだけではなく、Webサイトのページ数が多い方がGoogleの検索結果でも評価が高くなるようになっています。またWebリニューアルを開始する際にはどこを改良し、どこは今のままでいいかを、サイトマップを見ながら切り分ける必要があります。
サイト構成表の要素
たとえばWebのリニューアルプロジェクトでは、サイト構成表は「現状のサイト構成図」と「提案のサイト構成図」の2種類をWeb制作会社のディレクターが作成してます。サイト構成表は一般的にエクセルなどの表作成ツールで作られます。グローバルメニューから順に深い階層まで構造化され、全ページをすべて一覧できるようにしてあります。
そのサイト構成表をWeb制作会社のWebディレクターと一緒に見ながら、プロジェクトの全貌を理解することが、プロジェクトの成功に繋がります。サイト構成表にはサイトの全構造だけではなく、以下のような情報も含まれていることが多々あります。
①画面設計のページID番号
まずは画面設計図(ワイヤーフレーム)とサイト構成表の行を一致させるため、ページの通し番号が付けられています。原則として途中でページが削除されることになったとしても、ページ番号は変えずに管理します。
②進捗管理
打ち合わせをしながら、リライト作業の有無(コンテンツやページ内の文章を新規で作成するのか、現状の流用でいいのか)、作図作業の有無と作図の点数といった制作にかかる工数の割り出しや、スケジュール管理(提出期限、校正期限など)も同一の表のなかで行っていきます。CMSを導入する場合は、固定ページか投稿ページかといった違いもサイト構成表で管理します。
③各作業者に合わせたサイト構成図もある
実際の制作にあたっては、Webディレクターはデザイナー、ライター、コーダー、プログラマー用のサイト構成図など、仕事を振りわける作業者に合わせてサイト構成図の右側のセルを作り分けたりすることもあります。
Googleスプレットシートでの共有
最近ではエクセルの代わりにクラウドサービスのGoogleスプレットシートを使うことも増えています。お客様の環境でGoogleのアカウントを所持し使用することが可能であれば、Web担当者や作業者と最新のサイト構成表を共有することが容易なため、プロジェクトが進めやすくなり、おすすめです。
サイト構成表はWeb制作会社との共通言語
全ページを網羅するのがサイト構成表
先述したとおり、サイト構成表には、Webサイトの全ページを網羅することが原則です。数千ページに及ぶようなWeb サイトでは、サイト構成表も数千行になりますので、今どのページの打ち合わせをしているのか見失わないためにも、制作サイドとの共通言語としてのサイト構成表の役割は重要です。
逆にWebリニューアルを進めている最中に、古いサイトからどこにもリンクされていない、サイト構成表の記載漏れページが発見されることもあります。そのようなページをどう扱うかで難航することがありますので、Web担当者としてもサイト構成表を理解し、一元管理することが非常に大切です。
この記事の著者
ITRA株式会社
官公庁や大手企業を中心とした大規模なWebサイトを総合的にプロデュースするWeb制作会社。デザインからシステム、サーバーまでWebサイトに関わるお客様の悩みを解決します。
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