【2020年】プログラミング言語ランキング!日本と世界で人気な言語を紹介!
急速に発展する現代のテクノロジーによって私たちの暮らしは日々豊かになっています。そんな私たちの暮らしを陰で支えているテクノロジーの1つとしてプログラミング言語が挙げられます。LINEやTwitterといったSNS、Youtubeといった動画配信サービス、さらにはAmazonなどのオンラインショッピングサービスなど身の回りのサービス全般はこれらのプログラミング言語によって記述されたシステムで機能しています。今回はこのプログラミング言語を日本国内及びグローバルな観点からランキングをご紹介します。
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目次
プログラミング言語ランキング(日本)
まず紹介するのは日本国内のランキングです。
今回はランキングの中から注目すべき3つのプログラミング言語について学習難易度や活躍分野などを簡単にご紹介します。
普段使用しているプログラミング言語ランキンング
プログラミング言語人気ランキング2020(日経×TECH)まずは日経×TECHの会員440人が普段使用しているプログラミング言語のランキングを紹介します。
参照:プログラミング言語人気ランキング2020(日経×TECH)
1位 C/C++
1位はC言語で、1972年に開発されたコンパイル型プログラミング言語です。コンパイル型プログラミング言語とは人間が書いたプログラムをコンピューターが理解できる形式に変換してくれるプログラミング言語です。歴史ある言語であり、未だに根強い人気があります。習得すればロボットやソフトウェアなど幅広い分野で活躍してくれる言語です。
そしてC++言語はC言語にオブジェクト指向を加えたプログラミング言語です。
オブジェクト指向とは簡潔にいうとモノ(オブジェクト)とそのモノの役割を定義することです。C++言語はこのオブジェクト指向によって効率よくプログラミングができるように作られています。Googleの「Chorme」で使用されるなど、Webアプリや業務システムにこの C++言語は使用されています。
2位 Python
2位はPythonで、1991年に開発されたオープンソースで運営されているプログラミング言語です。Pythonは読みやすく書きやすいプログラミング言語として作成されたため、1つの特徴して少ないコードで簡潔にプログラムを書けることが挙げられます。比較的理解しやすく、コード数も多言語と比べると少なくて済むためプログラミング初心者におすすめの言語です。PythonはAI開発に使用される機会が多く、近年のAIブームとともに需要が高まったことが大きな理由です。AIは行列計算や統計処理などの数学的処理がメインで、膨大な数学的データを扱います。そのため、ライブラリが豊富で、効率的に記述できるPythonが選ばれています。
3位 JavaScript
3位はJavaScriptで、1995年に誕生したプログラミング言語です。JavaScriptはWebサイト上でのバナー広告の表示や写真のスライドなど、Webページに動きをつける際に使用される言語です。JavaScriptを習得すれば自分の思い描くように自由にWebサイト内の表示を動かせるため、Webサイト制作の際にはユーザービリティを左右する重要な役割を担います。また、フロントエンドだけでなく、Node.jsのように、サーバーサイドで動くJavaScriptも存在し、汎用性が非常に高いことも1つの特徴です。日本国内でのランキングは3位ですが世界的に見るとPythonと並び圧倒的な人気があり、需要の尽きることのないプログラミング言語といえます。
年収別ランキング
下のランキングではプログラミング言語の年収ランキングです。
実際に習得するプログラミング言語を選択する際に、選択するプログラミング言語はどのくらいの収入が見込めるかはプログラマーなどのエンジニアにとって重要な項目です。 ここではトップ3のうち、先述のJavaScriptとC/C++を省き、SQLとRを解説します。
参照:最も使っているプログラミング言語と年収の関係(日経×TECH)
SQL
SQLはプログラミング言語ではなくデータベース操作言語です。SQLのできることとしてデータベースからのデータの取得や登録、削除など膨大な数のデータを効率よく操作することが挙げられます。SQLは一般的に他のプログラミング言語と組み合わせて使用されるため、何か1つプログラミング言語を習得した上で学ぶことが適切でしょう。
R
R言語は1995年に開発されたデータ解析・統計に適したプログラミング言語です。R言語は統計解析に特化したプログラミング言語で、近年では急速に発展しているAIやビックデータの分析などにこのR言語が使用され注目されています。しかし、統計解析に特化したプログラミング言語であるため、CやPythonなど一般的なプログラミング言語と違い、どんなプログラムにも対応できる汎用型のプログラミング言語ではありません。
プログラミング言語ランキング(世界)
次に紹介するのは世界的な指標からみたプログラミング言語のランキングです。日本国内のランキングに比べ、よりグローバルな視点でのランキングとなっているため、今後の需要のあるプログラミング言語を知るために参考になるデータです。是非日本国内のランキングと比較して参照してみてください。
Googleで最も検索されているプログラミング言語ランキング
このランキングはGoogle検索エンジンにおけるプログラミング言語のチュートリアルの検索回数をランキングにしています。このランキングを参照すれば、どの言語がどれだけ話題になっているのかを確認できます。結果は以下の表とグラフになります。
(Googleにおける検索数1位〜10位のプログラミング言語のランキング表)
(Googleにおける検索数1位〜10位のプログラミング言語の検索割合の推移を表したグラフ)
上記の表とグラフから、現在2020年においてPythonとJavaが圧倒的に検索数が多く、次いでJavaScript、C#、PHP、C/C++など人気のプログラミング言語が多く検索されています。
PHPの動向
次に検索数の動向を比較すると、2005にJavaに次いで2番目に検索されていたPHPですが、現在の2020年では5位まで順位を落としています。
PHPが順位を下げた原因とは
PHPの需要が下がっている原因は、Webアプリケーション開発にPHPよりもPythonの方が向いていることです。PHPは記述の自由度が高いため、第三者がソースコードを理解するのに時間がかかります。一方Pythonは短くシンプルにコードを記述でき、誰が記述してもほぼ同じようなコードになります。動作確認などの細かな作業が繰り返し行われる、Webアプリケーション開発の際には、確認作業に時間がかかるPHPよりも、簡単に他人のソースコードを理解でき、確認作業が楽なPythonが好まれて使用されていると推測できます。また、PythonはAI開発やビックデータ解析にも使用できるため、活躍分野が限られているPHPよりも活躍分野が多く将来性のあるPythonが今後重宝されていくでしょう。
R言語の動向
R言語は2005年から大幅に検索数を伸ばしていますが、その大きな要因はAI及びビックデータの需要増加によるものだと考えられます。今後、統計分析を活用したAI事業やマーケティング分野ではR言語が活躍する機会が多くなっていくでしょう。
参照:PYPL PopularitY of Programming Language index
需要のあるプログラミング言語ランキング
下のランキングはHackerRank社が162か国、全116,000人の開発者を対象としたアンケート調査をもとに作成しています。企業の採用者が開発者を採用する際に注目するプログラミング言語をランキングにして紹介しています。
参照:HackerRank's 2020 Developer Skills Report 1 / 25
- Global 全世界
- AMER アメリカ大陸全土
- APAC アジア太平洋地域
- EMEA ヨーロッパ、中東、アフリカ
日本国内の使用言語ランキング3位であったJavaScript、同ランキング2位のPythonが圧倒的な支持を得ていることがわかります。一方で日本国内の使用言語ランキングで1位であったC、C++はランキングを落としています。
CとC++が日本で人気の理由
日本国内でCとC++が中心に使用されている理由は日本特有のIT業務システムにあると考えられます。日本の企業の多くは業務系の大規模なシステムを保有しています。そのためシステムを長年運用するにあたり、安定性と汎用性が非常に高く、古くから存在するC言語が選ばれてきたと推測できます。
また、Javaはアジア圏での需要が非常に高いため、アジア圏を中心にエンジニアとして活躍したい場合は、Javaを習得することが重要になってきます。一方アメリカ圏ではアジア圏と比べJavaの需要が低いため、アメリカ圏でエンジニアとして活躍したい場合はJavaScriptやPythonを習得する方が無難かもしれません。
JavaScriptとWebアプリケーション
一方、世界的に見てJavaScriptとPythonが人気の理由は何でしょうか。 JavaScriptが世界中で人気のある理由はWebアプリケーション開発の増加により、UI/UXデザインなどの表現方法のリッチ化が進んだことです。メニューのドロップダウンや滑らかなページスクロールといったデザイン性の高いUI/UXは、JavaScriptを用いることでシンプルかつ簡潔に実装することができます。そのため表現方法の幅が広がるとともに、JavaScriptの需要が高まりました。
PythonとAI
Pythonは前述した通り、近年のAIブームによる需要の増加が大きな要因でしょう。また、コード自体がシンプルで、学習難易度も他の言語と比較して容易なことから、多くの国で習得されているのではないかと推測できます。
グローバルな社会でエンジニアとして活躍していくためには、世界的に見て需要が高いJavaScriptやPythonといったプログラミング言語の習得が必要となってきます。
JavaScriptは発表の当初、ブラウザごとに表示形式が変わってしまい、共通のスクリプトが記述できないという観点から不遇な時代を送っていました。しかし、GoogelがGmailやGoogelMapsのサービス開発にJavaScripを採用したこと、またブラウザごとの実装の違いを解消するライブラリの開発などにより、世界中の技術者がJavaScripの評価を改めました。そして現在、最も人気のあるプログラミング言語の1つとして不動の人気を得ています。
次に習得したいプログラミング言語ランキング
下のランキングは上記ランキング同様、HackerRank社が162か国、全116,000人の開発者を対象としたアンケート調査をもとに作成しています。既にプログラミング言語を1つないし、複数習得している開発者が次に学びたいプログラミング言語はいったい何でしょうか。下のランキングはHackerRank社が公開している、開発者が次に習得したいプログラミング言語のランキングです。
参照:HackerRank's 2020 Developer Skills Report 1 / 25
Go
Go言語は2009年にGoogleが開発したオープンソースのプログラミング言語で、Googleのソフトウェア開発の生産性や拡張性向上を目的として開発されました。他の言語では複雑になってしまうコード表記も、Go言語を使用することでシンプルな構文で簡潔に記述することができます。直接機械語へとコンパイルをするので実行速度も早く、メモリーリソースの消費も抑えることができます。
また、ビズリーチが運営する「スタンバイ」による日本国内の言語別年収ランキングでは1位を獲得しています。
参照:プログラミング言語別年収中央値を発表、求人検索エンジン「スタンバイ」調べ
Go言語は新しいプログラミング言語ということもあり注目度が高く、今後更なる需要が見込めます。
Kotlin
Kotlinは2011年に開発されたオブジェクト指向のプログラミング言語です。Kotlinは「Javaを簡潔にした言語」と言われるように簡潔さが大きな特徴です。また、GoogleがAndroidの開発言語としてKotlinを推奨したことで大きな注目を集めています。今後Androidアプリ開発に特化した言語としてKotlinの需要は増加していくでしょう。
Typescript
Typescriptは2014年にマイクロソフト社がJavaScriptを拡張して開発した言語です。
TypescriptはJavaScriptとの互換性が高くTypescriptのコードをコンパイルするとJavaScriptのコードに変換されます。また大規模開発に向いており、大人数のプログラマーが携わって進行するプロジェクトの際もエラーが起きにくいように設計されています。2017年にはGoogleが社内の標準開発言語にTypescriptを採用するなど将来性が期待できるプログラミング言語です。
まとめ
今回はプログラミング言語を日本国内と世界、2つの観点からのランキングを比較して 紹介しました。日本国内で一般的に普及しているプログラミング言語が、世界的に見るとそれほど需要がないというのは面白いデータですね。これからプログラミング言語を習得したいと思っている方は、活躍したい地域、年収、将来性など様々な指標から吟味し、習得する言語を選択してみてはいかがでしょうか?
この記事の著者
ITRA株式会社
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