CMSの導入を成功させる!コンテンツ移行の重要な3つのポイント!
CMSを導入することには、多くのメリットがあります。しかし、現在利用しているWebサイトからコンテンツを移行させる場合には、いくつか注意すべき点があるのをご存知でしょうか。コンテンツ移行のリスクを知らずに手をつけると、手間が増える可能性があります。この記事では、CMS導入に伴うコンテンツ移行を成功させるためのポイントを3つ紹介します。
目次
CMSを導入するメリットとは?
CMSとは、Content Management Systemと呼ばれるコンテンツ管理システムのことです。従来のWebサイトは、更新したいときにWeb制作会社へ依頼するか専門的な知識を持つ人を雇わなければなりませんでした。しかし、CMSを使えばコンテンツの作成から運用、管理までを一括して行うことができます。Webサイトの管理がしやすくなることによって、運用にかかる人員や時間を削減することが可能になります。
スマホなどの普及により知りたい情報があればすぐに検索することが当たり前になった昨今、ユーザー側は知りたい情報にすばやく手軽にアクセスできることを求めています。新商品の情報提供やキャンペーンの告知などをすぐに行わないことは、企業にとっても損失です。それ以上に、最新の情報をいち早く届けることのできない企業は、ユーザーに対して不親切な印象さえ与えるといっても過言ではないでしょう。CMSを導入して簡単にWebサイトを更新できる状態にしておくことは、企業にとってもメリットが大きいですし、情報がほしいと感じているユーザーにとってもメリットとなり得るます。
WebMedia参考記事
今さら聞けないCMSのメリット・デメリット
https://www.itra.co.jp/webmedia/cms_advantage_disadvantage.html
CMSは、Webサイトの更新をWeb制作会社に頼まなくても、社内で内製化できるツールとして、現在では企業の多くが何かしら...
コンテンツ移行におけるリスク
CMSを導入するにあたって、現行Webサイトのボリュームが膨大である場合には、コストと時間がかかることが考えられます。数万ページにも及ぶWebサイトのファイルを手作業で移行するのは、現実的ではありません。移行作業にミスがあると、コンテンツが消失してしまう可能性もあるでしょう。ボリュームのあるサイトほど、コンテンツ移行のときにミスが起こる確率が高くなります。コピー&ペーストで同じ内容を違うページに移行すると、URLが変わることによってこれまでのSEO効果が引き継がれなくなり、検索順位が落ちる可能性もあります。
CMSによっては1ページ1ページ手作業で行うのではなく、内容が同じページに関しては自動で流し込みをできるCMSもあります。こういったCMSを選ぶことでミスの可能性を減らし、更にコストを抑えることも期待できます。こういったリスクを防ぐために、CMSを導入する場合には一度Web制作会社に相談することをおすすめします。
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CMSへの移行の基本的な流れ
CMSへの移行の基本的な流れの1つ目は、現行Webサイトの構成を確認したうえで、移行後のサイト構成を設計することです。現行のサイトが複雑な構成になっていたり必要な情報が探しづらくなっていたりする場合には、サイト構成の見直しが必要になります。顧客の目線に立って、使いやすいサイト構成にすることを心がけましょう。
2つ目は、現行サイトからファイルを移行することです。Webサイトは、HTMLや画像など複数のファイルから構成されています。移行後のサイトに必要なファイルを移しましょう。
3つ目は、CMSを導入したい部分にCMSを入れこむことです。最新情報やキャンペーン告知のページ、ユーザーの役に立つ情報を提供するコラムなど、更新の必要が出てくるであろうページにCMSを導入します。会社概要や企業理念など、こまめな更新が必要とされないページはそのままでよいでしょう。
コンテンツ移行のポイント
上記のリスクを回避しながらコンテンツ移行を成功させるためのポイントは、ページが必要かどうかの取捨選択、既存ページの最適化、URLを可能な限りそのまま使うことの3つが挙げられます。
1.移行は必要なページのみ行う
コンテンツの移行は、現行サイトのすべてのページに対して行うのではなく、必要なページのみ行うことが大切です。まずはサイトの全ページをリストアップして全体を把握し必要か不要かを分類しましょう。
不要なページ
販売が終了している商品の紹介ページやすでに終わっているキャンペーンのページなど、不要なページを分類します。移行の必要がないページを把握して切りわけておけば、コンテンツ移行にかかるコストや時間の無駄が省けるでしょう。 また、現行サイトにてアクセス数が多いのはどのページなのか、アクセス解析機能のあるツールなどを使って調べておく必要があります。アクセス数の多いページは、一見不要なように感じても残しておくのがよいのではないでしょうか。
アクセス数の少ないページ
アクセス数の少ないページの原因は、そもそも需要がないページかそのページまでの導線が分かりにくいかのどちらかである場合がほとんどです。ユーザーにとって重要なページだと考えるならば、配置する場所を変えることをおすすめします。それでもアクセス数が増えないのならば、不要なページだということがわかります。 何年も前からサイトを運営しているのであれば、情報が古くなっているページはないか確認しましょう。
信憑性の低いページ
信頼性の低い情報を載せているサイトは、検索エンジンからの評価も顧客からの評価も下がりますので、移行を機に削除することが望ましいでしょう。情報量が多いと検索エンジンからの評価があがると勘違いしている場合がありますが、価値のある情報があるかどうかのほうが大切です。ユーザーの役に立つコラムなども、信頼性の高い情報やアクセス数の多いものを残して全体のページ数は減らすことも考えましょう。
CMSを導入してWebサイトを簡単に更新できるようになったら、キャンペーンの前後や商品が新しく販売されるときまたは販売終了になるときなど、Webサイトを更新しなければならないタイミングをリスト化しておくと便利です。キャンペーンが始まる前に告知をして、終了したらすぐにページを消すか終了のお知らせを出すようにするとユーザー目線には親切に映ります。キャンペーン終了のお知らせも、一定期間が過ぎたら削除するようにしてください。もしサイト管理の担当者が変わったとしても、どのタイミングで何を更新すればよいのかリスト化されていれば一目瞭然になるでしょう。
2.既存ページを最適化しておく
移行後のページに不具合を発生させないために、移行前の既存ページに不具合がないかをチェックしましょう。リンク切れになっているものは削除し、更新の必要があるものは更新します。どのページにも使われていない画像など、不要なファイルは削除しましょう。公開が終了しているにも関わらず、アップロードしたままになっているファイルも必要ありません。不要なコンテンツを削除することができれば、よりわかりやすいサイトに仕上げることが可能です。
コンテンツ移行に関わった担当者が、ずっとサイトの管理に携わるとは限りません。どのファイルが使用中のものでありどのファイルが使われていないものであるかは、担当者が変わってしまうとわからなくなります。外から見てわかりやすいサイトにすることも大切ですが、中が整頓されていないサイトは管理が大変です。管理をスムーズに行えるようにCMSを導入するのですから、最適化された状態で移行することが必要でしょう。ページの取捨選択をしたときに、削除すると決めたページで使われている画像などのファイルも一緒に削除するようにすると、削除されないまま残ってしまうファイルを減らせます。
3.URLは可能な限りそのまま使う
URLが変わると、サイトの内部からのリンクや外部からのリンクが切れてしまいます。サイト内部に関連記事として多くのリンクを貼っていた場合などは、大量のリンク切れが出ることになります。リンク切れのページがあると、せっかくアクセスしてくれたユーザーに離脱されてしまう可能性が高くなるでしょう。SEOの効果も薄れるため、検索結果に影響する場合もあります。
元のURLにリダイレクト設定をして新しいURLに自動転送すればよいと考えるかもしれませんが、手間が多くなるうえにページ数が多ければ多いほど漏れが出ます。自動転送されそうになった時点で、離脱するユーザーもいます。 リダイレクト設定は一時的な対処に過ぎず、長い目で見たときには新しいURLの検索順位を上げていくことが必要になるでしょう。検索上位に出ていたページがあったとしても、SEO効果を引き継ぐためには同じURLである必要があるのです。できる限りURLはそのまま使用し、ユーザビリティやアクセシビリティを保つことが大切です。
サイトリニューアルを伴う場合の注意点
CMS導入を機に、サイト全体のリニューアルを検討するケースはとても多くあります。しかし、デザイン変更を伴うサイトリニューアルは、デザインの選定に時間がかかってスケジュールが遅れる場合があります。コンテンツを移行する前に、不要なファイルの削除や既存ページの最適化、コンテンツのテンプレート化やCSSの設定など、デザインが決まっていなくてもやっておける準備を進めておきましょう。デザイン変更が原因でCMSへの移行がうまくいかないケースもあります。CMSへの移行をしてからサイトリニューアルを行うほうが効率的です。
また、CMS導入は導入を考えているCMSによって機能やコスト、導入の複雑さが変わってきます。どのCMSが適しているのかを知ったうえで導入できるよう、まずはWeb制作会社に相談することをおすすめします。
まとめ
コンテンツ移行をスムーズに進めるためには、単純にファイルを移す作業をするだけではなく、先々のことまで考えてポイントを押さえた作業することが大切です。引っ越しをするときにまとめて断捨離をするように、CMSの導入をきっかけとして不要なコンテンツのないすっきりとしたサイト作りを心がけてみてはいかがでしょうか。
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この記事の著者
ITRA株式会社
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