ブラウザはどう選ぶ?5つのブラウザの特徴を解説
Webサイトを閲覧するときに使うブラウザにはChromeやSafariなどの種類がありますが、今あなたが利用しているブラウザにはどんな特徴があるか分かりますか?普段何気なく使っているブラウザですが、もしかしたらあなたに適したブラウザが他にあるかもしれません。
今回は、数あるブラウザの中から特に利用されているものを5つピックアップし、その特徴を解説します。この記事を読んで、自分に合うブラウザを見つけてみてください!
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目次
ブラウザとは
ブラウザ(Browser)とは、Webサイトを閲覧するために必要なソフトのことを指します。今この記事を閲覧している際にも、何らかのブラウザを使用しているはずです。
ブラウザには
- Webページ(文字)の拡大、縮小
- Webページのブックマーク機能
- Webページのシェア機能
など、Webサイトの閲覧を快適にするための機能が備わっています。これらの機能はほとんどのブラウザが共通して持つ標準機能です。
ブラウザ選定の意味
各ブラウザには上記の標準機能に加えて、特有の機能や特徴があります。そのため、Webを利用した業務を行う場合、この機能や特徴によってブラウザの向き不向きが生じます。
ブラウザごとの特徴を比較し、自社のWeb関連の業務に適しているかを基準使用するブラウザを選定することをおすすめします。それでは代表的なブラウザを5つピックアップしましたので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
Google Chrome
Google Chromeは、Googleが提供している国内外共にシェア率1位のブラウザです。Windows、MacOS、スマホの全てに対応しています。
Google Chromeは
- マルチプラットフォーム対応
- 高いカスタマイズ性
という特徴があります。
マルチプラットフォーム対応
Google Chromeは、パソコンやタブレット・スマホなどのモバイル端末のどれでも使用できるブラウザです。これをマルチプラットフォームといいます。
Google Chromeは、Googleアカウントを利用することで
- 端末間でChromeでの検索内容、開いたタブの共有
- GmailやGoogle カレンダーなど各種サービスとの連動、同期
をスムーズに行えます。例えば、自宅で作業した内容を、オフィスについてから直ぐにPCで引き継ぐことが可能です。
高いカスタマイズ性
Google Chromeには数多くの拡張機能(アドオン)があるため、カスタマイズの自由度が高いという特徴があります。例えば
- 複数のタブを1つにまとめてリスト化する「OneTab」
- 検索結果にサイトのプレビュー画像を表示する「SearchPreview」
など、Webを利用するなら業務内容にかかわらず便利な拡張機能や、
- 閲覧しているWebページを構成する言語、フレームワークやCMSを確認できる「WhatRuns」
- 閲覧しているWebページのHTML、CSS、JavaScriptのソースコードを素早く簡単に確認できる「Quick source viewer」
のような、ある分野に特化した拡張機能など、その種類は豊富です。
Firefox
FireFoxとは、Mozilla Foundationが提供している、キツネのマークが象徴的なブラウザです。Firefoxは、ブラウザの中では比較的珍しいオープンソースのWebブラウザです。
また他にも、
- アップデート周期が早い
- 豊富な拡張機能
- 1つのウィンドウで複数のWeb検索ができる
- 標準機能でWebページのスクリーンショットができる
といった特徴があります。
アップデート周期が早い
Firefoxのアップデート周期は、比較的早い部類に入ります。アップデートが頻繁に行われることで、セキュリティを保つと共に最新のWeb標準に対応しているため、特に技術者からの人気が高いブラウザです。
豊富な拡張機能
Google Chromeと同様に、Firefoxは豊富な拡張機能を備えています。
例えばGoogle Chromeの項目で紹介した「OneTab」のように、タブをツリー状に表示できる「Tree Style Tab」や、HTMLソースコードを表示するだけでエラーを警告してくれる「Validator」など、様々な拡張機能があります。
他にも、ブラウザのデザインに関する拡張機能の幅が広いため、見た目と性能の両方を自分好みにカスタマイズすることが可能です。
1つのウィンドウで複数のWeb検索ができる
Firefoxでは、GoogleやYahoo!などでの検索を1つの検索ウィンドウで行うことができます。
例えば他のブラウザでは、Googleで検索したい場合にはGoogleのWebページ、Yahoo!で検索したい場合にはYahoo!のWebページにアクセスしてから初めて検索を行えます。しかしFirefoxでは、Firefox内の検索ウィンドウで検索する際に、どのサイト内検索を利用するかの選択が可能です。
利用できるサイト内検索にはAmazonや楽天市場、TwitterやFacebook等も含まれています。普段から複数のサービスを利用している方にとっては便利な機能です。
標準機能でWebページのスクリーンショットができる
Firefoxには、Webページのスクリーンショット機能が標準で備わっています。スクリーンショットができるブラウザは他にもありますが、Firefoxではリサイズなどの簡易的な編集もブラウザ上で行うことが可能です。
Safari
Safariとは、Appleが提供しているmacOSの標準ブラウザです。iPhoneやMacなどのApple製品を利用しているユーザーは、一度は利用したことがあるのではないでしょうか。
Safariには、
- Apple製品との親和性の高さ
- iPhoneの実機検証
- 正確なWebページ表示
という特徴があります。
Apple製品との親和性の高さ
SafariはAppleが開発・提供しているだけあり、Apple製品との親和性の高さが魅力の1つです。
例えば、トラックパッドを使ったWebページの後進操作(2本の指で左右にスライドする操作)がありますが、Safariは他のブラウザに比べて滑らかに動作します。
他にも、閲覧中のWebページを別端末のSafariで直ぐに開けるため、作業端末の切り替えがスムーズであることも大きな特徴です。
iPhoneの実機検証
Safariでは、iPhoneの実機検証が簡単に行えます。
設定でSafariの「Webインスペクタ」をオンにし、MacとiPhoneを接続するだけで、Mac側の操作がiphoneにも反映されるため、効率良く実機検証ができます。Webサイト制作や、デザインの変更時に役立つ機能です。
正確なWebページ表示
SafariでのWebページ、フォント等は、他のブラウザに比べて綺麗かつ正確に表示されます。作業端末の切り替え速度の高さも相まって、主にデザイン関連の業務を行う方に適したブラウザといえます。
Internet Explorer
Internet Explorer(以下、IE)とは、Microsoft社が開発し、1995年から提供しているWebブラウザです。Windowsの標準ブラウザとして高いシェアを維持していたものの、動作の重さやセキュリティ、技術の面での問題が生じるようになりました。
現在は、Windowsの標準ブラウザは後ほど紹介する「Microsoft Edge」に変わりましたが、今でもなおIEのシェア率は高いです。
これはとりわけ日本で、IEがメインのブラウザだったころに社内の基幹システムをIEと連携して作ってしまった結果、IE以外のブラウザを使うのが難しくなってしまいブラウザを変更できないまま現在に至ってしまったということが大きな理由としてあげられます。そのため「ブラウザといえばIE」と考える方も一定数いるほど、日本の企業とIEは切っても切れない関係となってしまっているのです。
しかし、IE11以前のバージョンのサポートが終了してること、また最新のHTMLのタグにも対応していないものもあり、Webサイト制作においてはレイアウトが崩れやすいことから、他のブラウザに比べて注意すべき点が多いブラウザです。
Microsoft Edge
Microsoft Edge(以下、Edge)とは、Microsoft社がIEの後続ブラウザとして開発した、Windows10からのWindowsの標準ブラウザです。
IEに比べてページ表示速度が改善され、セキュリティも強化された他に、
- 書き込み機能
- 高い相互運用性
といった特徴があります。
書き込み機能
Edgeには、Webページに手書きで文字やイラストを書き込める書き込み機能が備わっています。
例えば会議においては、複数人でWebページを見る際に、リアルタイムで書き込みながら話し合うといった使い方ができます。
※書き込み機能はMicrosoft Edgeレガシでのみ使用でき、2020年1月にリリースされた新しいMicrosoft Edgeでは使用できません。
高い相互運用性
Edgeは、「Interoperability -相互運用性」をコンセプトとし、重要視しています。
そのコンセプト通り、上記のGoogle Chrome、Firefox 、Safariといった他のブラウザとの相互運用性の高さが特徴です。
ブラウザシェア
では、どのブラウザが最も使用されているのでしょうか。最後に日本国内と世界でのブラウザシェアのTOP5を紹介します。
ブラウザシェアTOP5:日本国内
日本国内でのブラウザシェアTOP5は以下の通りです。
ブラウザ名 | シェア率 | |
---|---|---|
1 | Chrome 81.0 | 36.7% |
2 | Edge 18 | 9.3% |
3 | IE 11.0 | 9.21% |
4 | Chrome for Android | 7.64% |
5 | Firefox 76.0 | 6.28% |
Google Chrome 81.0がシェア率36.7%と、2位以降と大きく差をつけてシェアを獲得しています。また、注目すべきは2位と3位のシェア率です。IE11.0は、その後続ブラウザであるEdge 18のシェア率とほぼ同じになっています。
今でもIEが利用されていることが分かる結果になりました。
ブラウザシェアTOP5:世界
日本国内でのブラウザシェアTOP5は以下の通りです。
ブラウザ名 | シェア率 | |
---|---|---|
1 | Chrome 81.0 | 50.6% |
2 | Chrome 83.0 | 9.3% |
3 | Firefox 76.0 | 4.92% |
4 | Safari 13.1 | 4.9% |
5 | Edge 18 | 4.05% |
Google Chrome 81.0がシェア率が50.6%と、全体の約半数のシェアを獲得しています。また4位にSafari 13.1がランクインしています。
世界全体ではIEのシェアは上位にランクインしていないことから、日本国内でいかにIEが利用され続けているかが分かりますね。
まとめ
各ブラウザの特徴について、ご理解いただけたでしょうか?業務内容やライフスタイルに適したブラウザを利用して、より効率的かつ快適にWebを使用しましょう。
この記事の著者
ITRA株式会社
官公庁や大手企業を中心とした大規模なWebサイトを総合的にプロデュースするWeb制作会社。デザインからシステム、サーバーまでWebサイトに関わるお客様の悩みを解決します。